予期せぬ突然の厄災……
 2011年3月11日午後3時少し前、
 我が家の2階では智詠たちがリハーサルの最中でした。
 ゴンゴンッ、ガシンガシンと揺れる家から
 みんなで命からがら脱出、
 家も電柱も大きく揺れ、
 恐怖の時間が過ぎていきました。
 幸い誰も怪我はなく物的被害も少なかったですが、
 この大震災、そして原発事故がもたらした影響は、
 被災地の皆さんのそれとは天と地ほど違うとはいえ、
 精神の深いダメージとなって残りました。
 このサイトの更新もストップし1年以上が過ぎました。
 なんとか再開していきたいと思います
。(2012.5.25)



[V]...


クルブ・フーマ、みんなでエンパナーダを作って食べました!



 2011


東日本大震災から1ヵ月半後の4月24日(日)、「北本雑木林の会」からおさそいをいただきました。気分は下向きの時期だったのですが、鮮やかな新緑の香りを胸いっぱい呼吸しながら一所懸命演奏させていただきました。高校生たちや江藤善章さん(パンフルート奏者)の演奏も若葉の下に舞っていました。
大震災直後に被災地での炊き出しに赴かれた江藤さんのお話には震える思いがしました。40年前の青年時代から原発に反対し、「怒りの持続を!」などと言っていたのに、歳を重ねるうちに感性もすっかり摩滅し、音楽活動以外に外に向かうこともなく「そのうちお天道様が怒り出すわい……」などと嘯いていた自分を、改めて見つめ直す時でありました。
北本雑木林の会は市内の雑木林を守る運動を続けてこられたのですが、開発制限が解除されたり雑木林が売却されたりと、2年前(そのときは雨だったので現場をよく見られなかったのですが)からさらに厳しい状況になっているそうです。確かに、会場の雑木林に隣接して新築のマンションのようなものが建ち、道路が舗装されたりしていました。
原発も都市開発も、一度自然を破壊してしまったら元に戻るのは容易ではありません、いえ、もう元には戻らないでしょう。人間の必要性とはいっても節度というものがあると思います。一時の快適と利益の追求が長〜い緩慢な衰退と背中合わせになっていることを、どうしたらもっと多くの人々に伝えられるでしょう。やはりお天道様に叱ってもらうしかないのでしょうか……。
ああ無念。

★北本雑木林の会のホームページ
 


このまま鬱屈しているのもまずいと思い、これまでフーマ・ことり園コンサートにおいでくださった音楽仲間の方々をお誘いして、クルブ・フーマ(要するにフーマ・クラブ)のお楽しみ音楽会を催すことにしました。昨年の「みんなのひろば」と同じ「アスタホール」で、調理室を借りてみんなで食事を作り、食べ、午後からホールで円陣を作って順番に演奏しました。
第1回目は6月12日(日)、メニューはフーミン&アスキータの佐藤ふみかさんの指導で、アルゼンチンはサンティアーゴ・デル・エステーロ仕込のエンパナーダを作り、みんな焼き立てをフーフーいいながらお腹一杯いただきました。
演奏終了後は、残飯整理が得意な小林隆雄が賄いチャーハン南米風?を作りましたが、果たして好評だったのでしょうか??
第2回目は11月23日(水・祝)。最近はこの日を「フーマの日」と、自分たちで呼んでいます。メニューは「ロティジョン」。シンガポール風のスナックで指導は小林洋子でした。順番に並べたボウルからほとんど薬剤調合のように材料を取り、自分で混ぜてパンに塗って焼き上げる、これも結構美味かったと思いますが、作っているときのみなさんの楽しそうな表情が印象的でした。
食べて演奏して歌って、また少し元気が出てきました。



下にフーマの演奏写真のみ載せましたが、音楽会の写真は(食事を作って食べているところの写真も)結構あるので、皆さんの了解をいただいてから、近いうちに別立てでアップさせていただきましょう。

上の写真は第2回のロティジョン。第1回のエンパナーダは写真があまりないので、冒頭のタイトル部に小麦粉を捏ねている1枚を載せました。

左は円陣を作っての演奏。普段経験しないスタイルなので、相当緊張感があったみたいです。

下の左はアルゼンチン南部のガウチョの雰囲気を決めてご満悦の隆雄、右から2番目は、チャカレーラをマスターした!? 田子亜希子。





6月24日(金)は、NPO法人あかりさんが開催するホットハート・フェスティバル(久喜市・モラージュ菖蒲)に参加させていただきました。ブースには障害を持つ方々が作業所で作った製品が並べられ、こんな時期ではあるが少しでも売り上げが伸びればいいけど、などと……。このときは智詠のソロ・ステージがあったので、フーマは久しぶりの4人で演奏しました。
2011年は人前で演奏する機会は少なかったのですが、いろいろと考える時間がありました。人にはそれぞれやれることとやれないことがありますが、歳をとってくるとやれることはどんどん減っていきます。それでも模索は続けていかないと。



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